DAHON Dove Plusの地味派手カスタム
- 2018/05/26
- 12:28
ミニベロ、折り畳み小径車好きな私自身、「コレは買いや!」とブラックを1台買ってしまった訳なんですが、何だか最近Velo Kitchen周辺ではこのDove Plusが盛り上がりつつあります。
今回はそんなDAHON Dove Plusに持ち込みのちょっと怪しげなパーツ(笑)を取付けて見た目普通っぽく、そしてえー感じに仕上げて欲しいとのご依頼。
では早速やってみましょう!

(Before)
ひとまず持ち込まれた時の状態の画像
厳密にいうとこの時で既にペダルとブレーキレバーあたりは交換されていますが、まあほぼノーマル状態という事で。
で、持ち込まれたパーツがコチラ

何やら若干怪しげな・・・

はっ!楕円チェーンリング しかもかなりのオーバル形状
しかもこの自転車のためにあるような42Tという歯数でギアガード一体型
ウワー、こんなん私も初めてお目にかかりました。
今回のお題は「こんな異端なチェーンリングを取付けながら、見た目は普通っぽくえー感じに仕上げたい」
OK Let's do this.

まずはクランクまわりをバラしていきます。

クランクのインナー側アームにチェーンリングガード、スペーサー、チェーンリングの取付け順で兎に角フロントのギアを内側に寄せようとしているあたりにこのDoveシリーズやFDB-140シリーズ特有のチェーンラインをまっすぐにする事への苦労が垣間見れますね。

取付けイメージはこんな感じでしょうか。
果たしてポンづけで取付けれるのか、想定外の何かが勃発するのか・・・

チェーンリングボルトは純正のが長過ぎて要交換になったので、折角だから車体色に合わせてKCNCのブルーアノダイズドの物を選んでみました。

その楕円チェーンリングのオーバル具合が結構凄かったのでちょっとテンショナー無しでは厳しいかなと考えていたら
「あるよー」と差し出されたチェーンテンショナー 一応メーカーもテンショナー推奨なんだそう。


そのテンショナー、何か取付けが特殊っぽい雰囲気なと思っていると案の定、フレームの内側から付ける仕様なようで、
でもそんな隙間がフレームエンドとハブの間に存在するはずも無く、しかもホイールセンターもズレるしと早速想定外な事が勃発しました。(それでなくてもOLD85mmという特殊なナローハブやのに!)
結局はハブの右側のシムを可能な限り薄い物に入れ替えてテンショナーを嵌めるスペースを確保し、若干ホイールセンターを修正して事なきを得ました。

チェーンは重量の軽減を期待してシマノの11速用の物を使用。
苦労した甲斐あってかチェーンラインもほぼまっすぐに出ましたね。
(結構難しい場合がありますが、走行抵抗、メカノイズの軽減の為にもなるべくシングルスピードの自転車のチェーンラインはまっすぐにしてあげる事をお勧めします)


普通っぽさをコンセプトに挙げたのでペダルは国産ブランドの三ヶ島のEZYシリーズを
着脱も出来るしそんなに重くないし、デザインも普通っぽい。Velo Kitchenでも折りたたみ自転車に取り付けるペダルとしてオススメしている逸品です。

テンショナーも普通に自然に無理なく付いてます

楕円チェーンリングの付いた状態 チェーンリングボルトのブルーが効いてます。
回っているところは動画で
回すと凄いですよね。何か催眠術に掛かりそう。


グリップはオーナー様の定番品でもあるERGON(エルゴン)グリップ
色をオールブラックかグレーかで悩んでましたが、やはりそこは普通っぽさを前面に出そうという事でグレーを選択 結果としてその通りの普通な感じに、かつしっかり握れて手に優しい快適仕様に仕上がりました。
余談ですが、このデザインコンシャスなベル、素敵ですね。出っ張らないので折りたたみ自転車にうってつけかも。

(After)
仕上がりはこんな感じ。ビフォアと何が変わったかがが画像では分かりにくい、チェーンリング以外は間違い探しレベル(笑)なある意味ハイレベルなカスタムバイクへと変貌をとげました。
ド派手に仕上げるのもカスタムですし、今回みたいに限りなく純正、標準っぽさをコンセプトに地味派手に仕上げるのもカスタムそれぞれに味、良さがあります。
で、試走チェックの段階で楕円チェーンリングを体感したのですが、実際に乗ると見た目程のウニョウニョ感は足にはなく、「あー何となく楕円な感じがするなー」くらいのフィーリングなのですが、明らかに違いがあるとすれば加速力!
踏み込み時の力が掛かる時に瞬間的に重いギアの位置に来るのでそれが加速へと変換され前に進んでくれます。楕円チェーンリングって、ペダリング効率云々がシビアなロードバイクだけの物かと思いきやこんな小さなホイールの自転車にもかなりの効果を発揮するんですね!
これはちょっと自分でも試してみたくなるアイテムのひとつとなりました。
(せやけどこの楕円リング、どこに売ってるんやろ?)
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Written By マサオカ
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